米国子育て

アメリカ人がたくさんほめる3つの理由とは?

アメリカ人はよくほめるって本当?

「アメリカ人はよくほめるって本当?」

と聞かれることが多いので、今日は私が思うアメリカ人がよくほめる理由についてお話ししようと思います。

私がアメリカでの暮らしを通して実感したこと。

それは海外には男女問わずほめ上手な人が多いということ。

彼らはほめて、その気にさせて、やる気を引き出すのがとっても上手。

なぜ彼らはたくさんほめるのでしょう?

その理由は、ほめられるとモチベーションが上がり 、自然にもっと努力して、成果が上がる仕組みを活用しているからじゃないかなと思います。

表面的にほめて相手を気持ちよくさせるだけでなく、様々な場面でほめるコミュニケーションは活用されています。

家族、友人、同僚、通りすがりの人、誰に対してもほめ言葉をかけるアメリカ人を観察していて気づいた共通点について今日はお話ししたいと思います。

それは、アメリカ人は3つのことをしたい時にほめるコミュニケーションを使うということ。

相手に自信を与えるため

まず私が思う一つ目の理由は、相手に自信を与えるため。

いわゆるアメリカ流のほめて伸ばす教育がよく表れていると思います。

「よくできてるね!」

「良いアイディアだね!」

とまず伝えて注意しないといけないことがあれば、

「これにさらにXXしたらもっと良くなるとかも」

といった会話を大人、子供に関わらずよく耳にします。

ポジティブな雰囲気で会話を終わらせることで、相手のやる気を奪わずに、うまくやる気を引き出しているんですよね。

最近図書館でこんなやりとりをみました。

前に座った小学生くらいの子供2人が宿題をやっていた時、男の子が一緒にいたちょっと年上の女の子に


「この文章合ってる?」

と聞いたんです。

その女の子が言った言葉が

「パーフェクト!」

そのあとに 

「すごくよく書けててびっくりしちゃった。 こことここにNが抜けちゃってるだけで、それ以外は完璧だね!」

と付け加えて言いました。

 最初にミスを指摘せずに 

「パーフェクトだね!よくできてるね!」

と良い部分を強調して、ミスについては後からふんわり付け足す程度でした。

「惜しい!2個間違っているね」

と最初に言うと、全体として伝える内容は同じでも言われる側はちょっとがっかりしてしまうと思いませんか?

たとえ完璧でなくても、会話をポジティブな方向に持っていき、自信をもたせることを優先にする。

ほめて伸ばす教育がよく出ているな〜と思いました。 

こんな小さい子供でもほめるコミュニケーションがしっかり身についていているなんて素晴らしい!

信頼関係を築くため 

アメリカ人はよく人前でパートナーや子供のことをほめちぎります。

例えば会社の集まりで、家族を同伴した時とか 。


「自分の夫は家事に協力的でいつも感謝しているの」

「自分の子供は〜が得意で親として誇らしいよ」

などなど。

パートナーや子供が真横にいても恥ずかしがらずほめたたえているのをよく目にします。

これには2つの効果があると思ってます。

まず他人の前でほめることで、相手の自尊心を満たしてあげられます。 

それと同時に「私はあなたを認めているよ」という意思を示すことで、「自分のことを分かってくれている」と信頼関係を再確認できるメリットもあるんじゃないかと。

ほめるコミュニケーションは、お互いの信頼関係を深める手段としても、使うことができるんですね。 

話のきっかけ作り

あまり知らない人と話す時、「ほめる」を取り入れると会話をスムーズに始めることができます。

例えば、あまり話したことがない人と隣り合わせになった時

「そのスカート素敵だね」

とほめます。 すると話しかけられた方は

「ありがとう。あなたのストールも素敵よ」

となり、最初に話しかけた方が

「ありがとう。これお気に入りなの。ところで、今まで話したことなかったけど名前を聞いてもいい?」

といった感じに会話が展開します。

見かけたことがあるくらいの関係だと、「あなたの名前を教えて」といきなり話しかけると相手をびっくりさせることもあるので 、最初にほめるというクッションを入れるとスムーズに会話を始められるんですね。

ほめるのは自然に会話を始めるのに、役立つコミュニケーションなのです。

この3つが私の思うアメリカ人がよくほめる理由です。

加点方式のアメリカ。減点方式の日本?

私も以前はほめ上手なアメリカ人の友人や同僚をみながら、どうやったらそんなにほめるポイントを見つけられるの?と思っていました。

そこで気がついたのは、たくさんほめるにはゼロを出発地点にして物事を考えた方が良いということでした。

ちょっと想像してみてください。


あなたがアメリカに留学したとします。

でも自分の英語力には全然自信がありません。

そんな時に授業でアメリカ人のクラスメイトから、話しかけられました。

「まだアメリカにきたばかりで英語があまり話せなくてごめんなさい」

とあなたが言ったとしたら、どんな反応が返ってくると思いますか?

「あなたの英語は十分うまいよ」


 「私なんて英語しか話せないのに、2ヶ国語も話せてすごい」


「それで苦手って言ったら、僕は日本語はSushiとSamuraiくらいしか知らないよ」

 
きっとこんな言葉が返ってくると思います。

ちなみにこれは私の実話で、しかも一度だけでなく何回も本当にあった話。

なんでこんなにポジティブな言葉をかけてくれるの?と思っていましたが、ほめ上手なアメリカ人は加算方式で物事を考えるのだと気がつきました。

判断する出発点がゼロなので、ちょっとでもできればプラス。どんどんポイントが加算されていきます。

ちょっとでもできればすごいのであれば、ほめるネタにはこと欠きません。

少しでもできたら自信をもっていいんだよとほめてくれるのです。

もちろん全てのアメリカ人に当てはまるわけではありませんが、こう感じることが多いです。

反対に私も含め多くの日本人は 「完璧であること」をスタート地点に考えてしまうことが多いのかもしれません。

良いサービスを受けられて当たり前
製品のクオリティが高くて当たり前
ご飯が美味しくて当たり前

恵まれた環境で育ってきたゆえ、完璧にできて当たり前と思ってしまいがちではないでしょうか?

「完璧で当然だからあえてほめない」

「少しの欠点でも気になる」

スタート地点が100点だとすると、何かあればそこからどんどん減点されることになりますよね。

もっとほめたいけどほめる材料が見つからないという方は、ゼロスタートで少しでもできればプラス!というアメリカ人の加点方式マインドを参考にしてみるといいかもしれません。