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「トーストマスターズ・インターナショナル」とは?
トーストマスターズ・インターナショナルって聞いたことがありますか?
これはアメリカ発の国際的な非営利教育団体で、日本を含む世界中にクラブが存在し
・パブリックスピーキング
・話し方
・リーダーシップ
など、コミュニケーション能力の上達を目的として活動しています。
ちなみにトーストマスターズとは「乾杯の音頭を取る人」のこと。

自主的に発足されたクラブもあれば、コミュニケーション教育の一環として会社内にクラブが存在することもあります。
今日はトーストマスターズ・インターナショナルのウェブサイトから、なるほど〜と思った記事を見つけたので紹介しますね。
社交の場で好かれる人、嫌われる人
「How To Be The Funniest Person in The Room(その場で一番の人気者になる方法)」

多くの人にとって、知らない人ばかりの社交の場は気がひけるものです。
笑顔で誰とでも楽しそうに話している人を見て自信をなくしたことはありませんか?
この記事によると、次から次へと面白いことを言わなくても 、ちょっとした工夫をするだけで、みんなからもっと話したい、仲良くなりたいと思ってもらえる人になる方法があるそうです。
例えば、あなたが初対面の人が集まるイベントに参加したとします。
そこには色んな性格の人がいると思いますが、一番好かれないのはどんな人だと思いますか?
それは、「自分の話ばかりする人」
よく話すので目立つ存在ですが、自分の話したいことばかり話題に出すので、周りは楽しめません。
それでは、その場をうまく盛り上げて周りから愛されるのはどんな人でしょう?
それは、「みんなの興味のあることを話して、周りにいる人たちを楽しい気持ちにさせてくれる人」です。
そしてそれができるのは「聞き上手な人」
- 相手がどんな価値観を持った人なのか?
- 何に興味を持っているのか?
- どんなことを話したいのか?
- NGな話題はないか?
これらを知るヒントは、いつだって相手の話の中に見つかります。
アクティブ・リスニング
さて、「聞く」ことの大切さをお伝えしたところで、あなたのリスニング力をさらにアップするコツがあります。
それは、 Active Listening(アクティブ・リスニング)を実践すること。
「どんな言葉を返そうかな?」と考えながら話を聞くと意識が散漫になり、会話の中で相手が発しているシグナルを見逃してしまいます。
聞く時は先のことを考えずに聞くことに神経を集中させるのがアクティブ・リスニング。
すぐに言葉を返さなければと焦ってしまう人もいるかもしれませんが、一呼吸置いてから言葉を返すことで、親身になって話を聞いているという姿勢が伝わりむしろ信頼度がアップします 。
しゃべらせ上手になる
次に大切なのは「しゃべらせ上手になる」こと。
話した後に「いつもより自分のことをたくさん話したな」と思うことってありますよね?
相手を気持ち良くしゃべらせて、会話を弾ませることができる人は好かれます。
そのために必要なことは、話題を広げる返答をすること。
記事内の会話の一例を紹介しますね。
ダメな例:
相手「今日は暑いですね」
あなた「本当にそうですね」
相手「明日は涼しくなるといいですが」
あなた「私もそう思います」
・・・気まずい沈黙が流れる
この会話の問題点は、返答が同意するだけで会話を広げる要素に欠けていること。
良い例:
カナダ人が書いた記事なのか、カナディアンジョークたっぷりで伝わりづらかったらごめんなさい(^^;)
相手「今日は暑いですね」
あなた「本当に暑いです。次回のパーティーは夏でも涼しいケベックでやるのはどうでしょう?」
相手「私も賛成です。どうやら今回のパーティーにはプーティーンが足りないようですね」
あなた「ホッケーの乱闘の声も聞こえなくて物足りません」
・・・笑いが起きて場が和む
※ケベックはカナダの州
※プーティーンはケベック州発祥の料理
※アイスホッケーはカナダの国民スポーツ
悪い例は天気の話題で終わってしまっているのに対し、良い例の方は天気の話から始まり話題が広がっていること。
返答する時はただ同意するだけでなく、その後に話が展開するような要素を付け加えると自然と話が弾みます。
会話を弾ませる3つのテクニック
著者が提案する会話を弾ませるために使える3つのテクニックは、
1、逆説的に同意することでユーモアを付け加える
例:「暑いですね」とそのまま答えるのではなく、「もしあなたがイグアナだったらちょうどいい気候かもしれません」と答える(イグアナは低温に弱い動物)
2、わざと誇張して面白おかしく言う
例:「暑さと湿気で歩いてるだけでシャツのシワが伸びそうです。アイロンいらずですね!」
3、前の話題を呼び戻す
先に話して反応の良かった話題を後でもう一度繰り返すと、高い確率でその場が盛り上がるそうです。
日本人に合わせたユーモアでぜひ使ってみたい
周りから愛される人が絶対にやらない3つのタブー
面白いと感じるか、失礼、不快だと感じるかの境界線は人によって大きく違います。
これから紹介する3つは悪い印象を与えるリスクが高いので避けた方が賢明です。
1、タブーとされている話題にあえて触れて関心を引く
聴衆の関心を引いたり、笑いをとるために度々コメディアンが使う手法です。
しかし普通の人がやってしまうと「この人には近づかないでおこう」と周囲の人がサーっと引いてしまう可能性大なので要注意!
2、わざとおっちょこちょいだったり、おバカなフリをする
良い大人がやると、ただ単に注目を浴びたい人という印象を与える可能性が高いです。
3、ダジャレを言う
さすがに初対面の人を前にやる人はいないと思いますが(笑)、99%失笑に終わるので避けるべきとのことです。
考えるだけで恐ろしい。。。
この3つは、おしゃべりに自信がある人ほど気をつけた方が良いかもしれませんね。
これらのポイントを押さえて、あとは笑顔で話を聞いてあげれば
「自分の話に興味を持ってくれて嬉しいな」
「この人と話していると楽しい気分になる」
「もっと仲良くなりたいな」
と感じてもらえ、自然と周りに人が集まってくるでしょう。
最後に
私は配偶者がメンバーになったのがきっかけで、トーストマスターズ・インターナショナルの存在を知りました。
彼は転職がきっかけで法人対象のクラブに入りました。
もともと好んで自分から積極的に人前に出ていくタイプではないのですが、新しい仕事では定期的に200名以上の前でプレゼンすることになったのです。
最初は緊張でいっぱいだった彼ですが、クラブのミーティングに参加するようになってから人前で話す面白さを知り 、楽しむ余裕も出てきたそうです。
今ではいかに笑いをとるか研究にいそしんでいます(笑)
誰でも参加できるクラブもあるので、私も一度は参加してみたいな。
新しい発見があったらシェアします。
余談
ちなみに本書の会話に出てきたプーティーン(Poutine)とはこんな料理。

フライドポテトに肉汁から作られたグレービーソースとチェダーチーズなどがかかったファストフード。
以前バンクーバーを旅行した時に食べました。
真夜中だったのでそのボリューム感に胃がやられてしまったのですが、濃いめの味付けでお酒が止まらなくなる味。
自宅で作る方法をネット上で見つけたのでリンクを貼っておきますね。
macaroni:カナダ発祥の贅沢ポテト「プーティン」!作り方と東京で食べられるお店
カロリー爆弾だけど美味!
最後までお読みいただきありがとうございました。