洋書ブックレビュー

子育てに役立つアンガーマネジメント術

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今回がこの本についての最終章。

「Anger Management」
Taming A Powerful Emotion
怒りの感情のコントロール方法



最終回では
「子育てに役立つアンガーマネジメント術」
をお伝えします。

アメリカは
子供に対して優しく
大人に対して厳しいというのが
私の個人的な感想。

小さな子供がいれば
周りの人がしっかりと
親の行動に目を光らせています。

公共の場で
ごねる子供に対して
大きな声で怒鳴ったり
少しでも手をあげようものなら
すぐに通報されてしまいます!

こんな背景があり、
アメリカでは早い段階から
子供に怒りの感情を
コントロールする方法を教えています。

また子供にとっては
親が一番身近なお手本。

子供は知らずのうちに
親の行動を受け継いでいます。

あなたの怒り方のパターンは
あなたのご両親に
似ている部分はありませんか?

親が正しい
アンガーマネジメント術を
身につけていれば
子供にもそれが伝わり
怒りの感情をうまく
コントロールできる子になります。

著者によると
子供の怒りの表現方法は
2種類しかないと言います。

ひとつめは
「体を使った怒り」

押しのける
物を投げる
髪の毛を引っ張るなど。

こういった暴力的な
怒りに対しては

「イライラが鎮まるまで
外を歩かせ気分転換させる」

「部屋の中で大きな声で
1〜100まで数えて
イライラをスッキリさせる」

ことを教えることを
おすすめしています。

ふたつめは
「言葉を伴う怒り 」

大きな声で泣き叫ぶ
汚い言葉で罵るなど。

こういった怒りには
問題の原因を解決しないと
怒りがおさまらないことを
教えてあげる必要があります。

子供が感じている不安や不満を
話してもらうようお願いします。

これは大人な対応なので
教えるのが大変ですが、
将来子供がうまく感情を
コントロールできるようになるのに
必要なプロセスです。

子供が小さいうちは
思い通りにいかいない現実に対して
イライラすることもあるでしょう。

「静かにして!
 二度とそんな風に話さないで!
わかった?」

と大きな声で
叱ってしまう人もいると思います。

気持ちはとても分かりますが
これをすると親自身ができていないことを
子供に押しつけることになります。

子供に静かするように伝えているのに
自分が大きな声で怒鳴っていたら
子供は混乱してしまいますよね?

著者のアドバイスは、
子供が泣き叫んでいたら
静かに質問を投げかけながら
ちゃんと話を聞いて
怒りの感情を発散させてあげること。

たくさん質問して、
たくさん聞いてあげるほど
子供の泣き叫ぶボリュームが
小さくなくなるといいます。

子供が自分の間違いに気がついたとしても
親が自分の言い分を理解してくれたと思うまで
イライラは消えません。

最終的に
反対意見を伝えたとしても
親が子供の考えを尊重することで
子供は自分が大切にされていると感じます。

子供との「リスニングセッション」の後には
ぜひ以下のような言葉を伝えて欲しいと
著者は言います。

「あなたの考えを教えてくれてありがとう」

「いつも賛成できるわけじゃないけど
あなたの気持ちをちゃんと理解したい」

「私もパーフェクトな人間でないから
いつも良い判断ができるわけじゃないけど
あなたにとってベストな選択をしたいと思っている」

〜本書より〜

こういった言葉に
子供は一人前の人間として
接してもらえたと感じ
親に尊敬の念を持つでしょう。

アンガーマネジメントでも
リレーションシップマネジメントでも
一番大事なことは
きちんと愛情を伝えること。

親からの愛情を感じられないと
子供は親に対して怒りの感情を覚えるだけでなく
親の話を聞いてくれない子になってしまいます。

子供に自分の言うことを聞いて欲しければ
まずは愛情を感じてもらうのが一番です。

さて、アメリカ流の
子育て術はいかがでしたか?

日本人はもともとシャイな性格で
はっきりと気持ちを言葉にして
伝えるのが苦手と言われます。

そんな私たちでも
この本から学べることが
あるのではないでしょうか?


※ピックアップされた洋書の要旨を説明することもありますが、
それはあくまでも「前提を共有」することが目的であり、
著者の見解の詳細を伝えることを目的とするものではありませんので、
あらかじめご理解ご了承をお願いいたします。

※セレクトされた洋書にご興味をもたれたら、
是非原書をお読みになることをお薦めします。
おそらくメールマガジンをお読みになった後であれば、
英語に苦手意識のある方でも、予想以上に理解・活用できるかと思います。

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