コラム

ほめ言葉を台無しにする〇〇とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

突然ですが、ほめる時に気をつけていることってありますか?

今日は言い方ひとつでほめ言葉を台無しにしないために、わたしが普段から実践しているルールをお伝えしたいと思います。

さて、ほめ言葉と麻酔には似た効果があると思いませんか?

麻酔には身体的な痛みを和らげる働きがある一方、ほめ言葉には感情的な痛みやダメージを軽減させる効果があると思います。

でもひとつ気をつけないことがあります。

麻酔は打てば効果を得られますが、ほめるのは伝え方次第で効果が半減してしまうということです。

こんな言い方に聞き覚えはないでしょうか。

「あなたの~はいいと思う。でも~についてはもっと気をつけようね」

けっこう気の利いた伝え方に聞こえませんか?

なぜなら、相手の感情に配慮して注意する前に良いところをほめてあげているからです。

アメリカで会社に勤めていた時も、上司が部下に対して、相手の良い部分をほめた後に「BUT(でもね)」という風にアドバイスしている場面をたくさん見ました。

私は人事という立場上、いろんな社員からの意見を聞く機会がありましたが、驚いたことに上司にこういった言い方をされてやる気が出たという人はほとんどいなかったのです。

正確に言うと、最初のうちは「自分の仕事をしっかり見てくれている」と思えるのですが、何度も同じ言い方をされるうちに、「ほめる=ダメ出しの前ふり」に感じるようになるのです。

これが続くと、上司からほめ言葉が出た途端に身構えるようになります。

その結果、残念なことに何をほめても「どうせ悪いことを言う前置きでほめてるだけでしょ」と聞く耳を持たなくなってしまうのです。

私も以前はほめれば好意的に受け取ってもらえるだろうと、これを繰り返していました。

でも相手から思ったような反応が返ってこず、「なんでだろう?」と不思議に思っていました。

そんな時に受けたメンタリングのセミナーで、「BUTではなくANDで伝えなさい」と言われたんです。

私にとってこれは目からウロコの気づき!

まさにアハ!体験でした。

もっと頑張ろうとモチベーションを上げてもらうためには、「ここに問題があるよ」と指摘するのではなく、「こうしたらもっと良くなるよ」と提案してあげるのが大事なんです。

会話の終わり方の雰囲気が、(マイナス)ではなく、 (プラス)にならないといけません。

例えば、部下が作ったプレゼンテーションの資料にアドバイスする時。

「たくさんデータを分析しててすごいね。でも文字数が多くて見づらいからグラフにまとめてもらえるかな」

ではなくて、

「たくさんデータを分析しててすごいね。それとこの部分をグラフにして載せたらさらにわかりやすくて良いプレゼンになるね」

と言えば、ダメ出しに聞こえずポジティブな提案になります。

ダメな部分はちゃんと指摘して伝えないと気がすまない!

という方もいるかもしれません。

たしかにそれも大事。

でもそれを毎回毎回すると、相手はだんだんやる気を失ってしまうんですね。

なので、モチベーションが高い状態を保ってもらうには、相手に気持ち良く動いてもらえるような声がけをするのが一番効果的なんです。

そのために、ほめた後は「But(でも)」ではなく「And(それと)」で会話する。

このシンプルなルールを覚えておくと便利です。

伝え方を変えてみて、相手からの反応が変わるかどうか、ぜひ試してみくださいね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る